推しのいる人生は明るい

素敵なあの子の魅力、色んな人に知ってほしい。その気持ちに損得はありません。ただ「推し」である、それだけです。

大人になってわかる『紅の豚』の魅力

●今週の金曜ロードショーは秋のジブリ祭り第二弾を振り返り!

先週の「金曜ロードショー」、最高でしたね。

秋のジブリ祭り第二弾は紅の豚」でした。

 

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大人になってようやくわかってきた、「紅の豚」の魅力をあらためて振り返っていきます。

 

●愛すべき登場人物たち

紅の豚」は第一次世界大戦後のイタリアが舞台となっています。

美しい海のうえを走る飛行艇たちの姿には、戦闘機などに興味を持ったことがなかったわたしでも魅了されました。

しかしさらに魅力的なのは、そこに登場するキャラクターたちです。

・ポルコ・ロッソ

「飛べねえ豚はただの豚だ」でおなじみの本作主人公です。

彼の魅力は、なんといってもその渋い声で発せられる名言の数々。

声を担当しているのは、森山周一郎さん

洋画の吹き替えから俳優として大河ドラマにも出演し、マルチに才能を発揮しておられます。

 

ジー

歌手と経営者の二つの面をもつ大人の魅力あふれる女性。

わたしは30過ぎたら自然とこんな感じの色気が出るものだと思い込んでいました。(笑)

 

声を担当する加藤登紀子さんの、歌う時のハスキーな声と、しゃべるときのかわいらしさも見えるようなギャップも素敵です。

 

・フィオ

ポルコがひいきにしている飛行機の設計修理会社「ピッコロ社」の新人設計士。

男勝りな性格ですが、そのまっすぐさは、ポルコだけでなく多くのファンの心をつかみました。

紅の豚」は世界大戦後のイタリアが舞台かと思われるので、その時代に女性が男性と同じ職業について活躍しているのは珍しいのでは?と思うと同じ女性としてあこがれたりします。

 

・カーチス

少し気障でフェミニストアメリカ人。ホテル・アドリアーナで歌うジーナを口説いてはフラれる。

ナンパっぽい軽さのなかにも上品さが混じる大塚明夫さんの声が素敵です。

これになびかないジーナとフィオに尊敬すら覚えます。(笑)

 

●暗い歴史をファンタジーで大衆向けに演出

紅の豚」は、第一次世界大戦後、世界恐慌に向かうイタリアが舞台です。

そのため、登場人物全員が暗い過去や悩みを抱えています。

しかしこの映画のすごいところは、そういった影の部分をこだしにしつつ、

主人公が豚、

人情味あふれる空賊たち、

世間の常識にとらわれず活躍する女性たちなど、

理想とファンタジー要素を組み入れながら、エンターテイメント作品にしていることです。

 

あくまで「楽しめるアニメ」としての姿勢を崩さない宮崎駿監督のこだわりがたっぷり感じられる作品だと思います。

 

3.まとめ

●見れば見るほど味が出る、大人の一作

 

子供のころは退屈な話とすら思っていましたが、大人になって見てみるとまあ面白い!

そこかしこに散りばめられた、大人の美学がおしゃれにコミカルに描かれた最高の一作です。

 

一度見ているかたも、金曜ロードショー見逃しちゃったなあというかたも、見れば見るほどあたらしい魅力が見えてくる、「紅の豚」で素敵な秋の夜長を楽しんではいかがでしょうか。